ネット検索をすると、「飲食店の開業は1年前から準備をはじめて・・・うんぬん。」とか出てきますが、個人的には「ありえねぇ~。」です。
構想は1年でも2年でも前からあっていいと思います。
個人的な体験談としては、「お店始めたい。」と思ってから実際にオープンまで最短で4ヶ月でした。
物件は出会い
というのも、「お店始めたい。」と思っていて、「そろそろ物件でも探してみよっか。」と動きだしたところ2件目で理想的な物件に出会ってしまったわけです。
もちろん、1年かけてもイメージする物件が見つからないってこともよくある話です。
物件は、ほんと「出会い」と同じで、「あ!この人だ!」みたいな感覚があるんです。
その直感が決め手だと思います。
で、「これぞ運命の出会い。」と感じたなら速攻契約です。
そこから計画して実行が始まります。
契約
やはり最初のステップは物件の契約。
これを決めておかないと先が進められません。
物件オーナーも色々で審査が厳しい場合もあればゆるい場合もあります。
前回、お店を作ったときは、「え~そんな書類まで用意しないといけないの?」と不動産屋産もびっくりするくらい審査が厳しかったです。
厳しかったというか、通常より用意しないといけない書類が多かったのでちょっと手間取りました。
デザイン
契約が完了したなら店舗の内外装をどーするか?ということを考えます。
当社の場合、イメージはあったのですが結局デザイナーさんに、そのイメージを持とにデザインを作ってもらいました。
工事
そのデザインをもとに工事業者に見積もり依頼をします。
別で店舗を持っていますが、その時依頼した業者さんは忙しすぎて仕事が受けられないとのことで別の業者を紹介してもらいました。
仲良くしている知り合いの紹介なので「安心と思っていたろころ!」ということもなく、懇切丁寧、かつ、お値段もリーズナブルで当たりでした。
ただ、工事は、大工、電気工事、水道、壁紙、塗装など職人がわかれていて、それぞれ、掛け持ちの工事現場を持っているので、「当社の物件だけに集中してもらう。」ということができません。
集中してやれば2週間で終わる工事も、そういった事情から1ヶ月ちょっとかかってしまいました。
おそらく、時間がかかるのは「そこ」だと思います。
暇な業者なら集中して短期間で仕上げてくれるとは思いますが、じゃ、「その暇な業者のクオリテイーはどうなのか?」という問題も出てくるので難しいところです。
店内調整
工事はあくまで内装や外装です。
工事業者に「お皿もそろえてね。」という依頼はできないので、そこはセルフです。
工事の進捗具合を見ながら店内で使う備品などを買い揃えていきます。
工事が完了していない段階で、備品類を店舗にどんどん送ってしまうと、職人が「邪魔!こんな状態でどうやって仕事しろって言うんだ!」と怒るので、タイミングを見計らいます。
仕入れ
食材などを仕入れてオープン準備をします。
試作やオペレーションの確認
実際のオープンに向けて試作をしたりオペレーションの確認をします。
オペレーションとは注文を受けてから商品を提供するまでの作業の流れのことです。
オープン
飲食店にいてはよく「プレオープン」があります。
知り合いなどを読んで試運転的にオープンするやつです。
それも良いとは思いますが、個人的には、小さな店なんで「いきなりオープン」で走り始めます。
そこで、いろいろな課題が出てきて、その都度改善しながら、オペレーションや動線などをブラッシュアップしていきます。
3,4ヶ月もあれば、安定稼働に持っていける感じです。
石橋を叩きすぎてもね、って話です。
まあ、このやり方は割とせっかちなタイプの人向けかもしれませんが。
ネット販売は最短3時間
飲食店以外に通販をやっています。
通販のほうが長いですが、ネットショップ開店までの日数は、いや、時間は3時間くらいですね。
当社は、Shopifyで通販をやっていますが3時間で営業を開始しました。
もちろん、販売商品数によって時間はかかりますが、数千点でも1ヶ月もあれば営業開始ができます。
飲食店は小さなお店でも数ヶ月かかるし体力も使うのに対して、ネット販売はスマホでポチポチっとやるだけで開店できますから、スゴいギャップです。
はじめての飲食店舗を作ったときは、それまでネット中心だったので、「リアル店舗って、なんて大変なんだろう。」と思ったことを思い出します。
そりゃ、みんなネットでやりたがるわけです。
でもね、そうやってみんなネットに流れてるからリアルにはチャンスがごろごろ落ちているんです。(内緒ですが^^)