先日2019年の夏に展示会で売れる商材を発見!
業界では有名なメーカーだったのですが、同じ商品を卸すメーカーはほかにもありました。どこのメーカーから仕入れようか考えた末A社を選びました。
ある商材を見つけた時、「どこのメーカーや問屋から仕入れるのか?」は、意外に重要です。
今回は、仕入れにおける取引先の選定方法について7つほどポイントをあげてみます。
メーカーや商社の業界の中でのポジション
今回新商品を仕入れるにあたり、同じ商品を扱う商社は3~4社ありましたがA社を選びました。
A社を選んだ理由は、業界でもっとも老舗で、その商品を含め業界事情にも詳しいということです。
担当の営業マンは業界歴も長く、商品知識も豊富で何でも頼れそうでした。
また、関連商品が多く、今回の新商品だけでなく新たな商材を見つけられる可能性も高いと言う理由もありました。
一方、他社は、わりと業界的な商材を扱うものの、今回の商品については、あまりフォーカス(集中)している様子がなく、あくまで「何十点か輸入した新商品の中のひとつ」という位置づけにしている印象でした。
つまり、商材についてあまり「力を入れている」印象がなかったんですよね。
そうなると、ちょっと販売が振るわないとすぐに輸入をやめてしまう。そんなパターンの多い業界です。
取引条件はある程度敷居が高いか
「個人でも法人でも誰でも1点から売ります。」だと、文字通りだれでも販売できてしまいます。
今回、日本初上陸の新製品だったので見つけるのは早いほうだと思います。
でも、「取引は誰でもOK」だと、時間の経過とともに業界で知られてくると猫も杓子も売り始めます。
そうなると、お馴染みの価格競争に巻き込まれます。
また、せっかく検索結果で上位を取得していても販売店が増えると、それを維持するための時間的なコストがかかってしまいます(今はそんなことやりませんが)。
なので、「一般人が簡単に仕入れられるかどうか?」は非常に重要なポイントになってきます。
幸い、今回の商社は、取引申し込み後「販売店として実績があるかどうか」を審査したようです。
取引条件には「店舗があること」などと書かれていましたが、当店はネットショップですが専門性の高い商品を扱い長年営業していた点が評価されたのではないかと思います。
発注単位
マイナーな業界なので、どこのメーカーや商社も「下代3万円で元払い。」が基本になっています。
税抜き仕入代金の合計が3万円いじょうになると、送料はメーカー持ちで送ってくれるということです。
また、商材単価が5、6千円~なので、ロット12個とか24個などもなく1点から仕入れが可能になる部分では、とても仕入がしやすいと言えます。
支払い方法
「手形」はこの業界には、もはや存在せず、「現金」か「締め払い」のみになっています。
いきなり締め払いができることはまれで今回は都度払いです。
つまり、毎回の仕入れ代金を銀行振込をした後、商品を送ってくれるというパターンです。
業界的には「締め払い」が中心ですが、今回は新規取引ということでキャッシュオンなっています。
「何か月の取引で」とか「年間いくらで」とか、締め払いの条件は書かれていませんが、これは、担当者とやり取りするなかで、担当者と仲良くなったタイミングで「締め払いにしてもらえませんか?」と言えば、だいたいOKになります。
そういった意味で、担当者が話しやすい人。
人柄の良い人。
理解のある人。
といった点はチェックポイントでもあります。
ま、最初でいきなり人柄はわかりませんけどね。
発注方法と在庫状況はどうなのか
業界的に、未だにFAXや電話をメインで使っている商社やメーカーが多数あります。
友人の飲食業界では「電話」が基本のところがあります。
担当者がアホなメーカーだと、聞き間違いがあったり受注漏れがあったり(電話したのに注文できてない!)、業務にトンデモない支障をきたす場合があります。
受注方法が「電話だけ」というメーカーや商社は、体質が古く、のちのち面倒なことが起きる可能性も高いです。在庫状況をいちいち電話で確認。」というのも時間がかかって仕方がありませn。
でも、今回のA社は、最新式、というと大げさですがウェブ発注ができます。
それも、在庫状況もほぼリアルタイムにウェブ上で見られるので 無駄な時間も発生しません。
担当者は社交的か
これは初対面ではわからないし、必ずしも、そうである必要はありませんが、個人的に重要視しているポイントです。
というのも、飲みにケーションが好きだから(笑)
取引メーカーや商社は九州から関東まで点在していて、出張に行くたびに、各メーカーの担当者とご飯を食べに行くのが楽しみだからです。
担当者と直接ご飯を食べながらフランクに話をすることで、普段オフィスにいる限り知り得ない業界の事情から、最新の事情まで「ダダ」に「漏らして」くれます。
そういった情報から、また新しいビジネスチャンスが見つかることが多々あります。
「ただ、飲んで楽しい」のは学生まで。
自分で事業をしていると「飲んで楽しい」+「必ずアルファー」をゲットっとするのがモットーになっています。
リスクヘッジも想定する
リーマンショック以降の5、6年だったでしょうか。
メーカーや商社の倒産の話がたくさんありました。
それ以降、倒産した企業はほとんどありませんが、取引先がの倒産などのリスクも想定しておく必要があります。
A社とは取引を始めたばかりで、企業の内部事情もあまりよくわかっていませんが、1年後にいきなり倒産・・・なんてことも、可能性はゼロではない。
もし、A社の商品が当店のエース商品(メインの売り上げ)になってきた場合、A社が倒産してしまうと、売り上げの大部分を失うことになります。
今回は、同じ商材を扱う他社とは取引をしていませんが、たまに他社の商品情報をチェックすることは欠かせません。
何かあったときには、すぐに仕入れ先をシフト(変更)できるよう備えています。
いくら担当者が良い人でも、ビジネス上の関係ですから「金の切れ目が縁の切れ目」じゃないですが、売上げあっての関係です。
その辺はつねにシビアに考えておく必要があるでしょう。