仕入れ先は絶対に教えるな!

仕入先は教えるな

「仕入れとは?」「仕入れはどうやってやるの?」「どこから仕入れるの?」「仕入れ先はどのように見つけるの?」このような仕入れ初心者の疑問に答えるべく、“初めての仕入れ”の経験者として簡単に解説します。

これまで経験してきた、いくつかの業界での流通や商慣習、用語などが話題の中心ですが、わりと広く使える知識だと思います。さらに仕入れについて幅広い知識を得たいなら、 関連書籍何冊か は読んでおくことをおすすめします。

「値引き競争に勝者はない」と言われる昨今。デフレ経済のもと、安売り合戦で体力を消耗させ散っていく企業や個人が後を絶ちません。 このような意味のない競争に巻き込まれないような勝てる仕入れを目指すのが重要であると言えます。

仕入れは生命線

「これからネットショップを始めたい。興味がある。仕入れってどうやるの?」もし、あなたがこのように思っているなら、「仕入れ」にまず目をつけたという意味で素晴らしいセンスの持ち主ですね。

なぜなら、仕入れはネット通販生命線だから。もちろん、ネット通販に限ったことではありません。実店舗の一般小売店やその他の企業の仕入れも命です。

「仕入れ」さえ、しっかりキメておけば、例えどんなにダサいネットショップでも、ガツンと売れてしまったり、経験もないのに努力なしでも儲かったりしてまうこともあるのです。

それくらい販売ビジネスでは、重要な最初のポイントと言えます。

仕入れは経営ノウハウ・企業秘密

「仕入れ」を、別の言い方をするなら企業秘密です。経営戦略上のノウハウでもあります。

だから、第三者に対して「どこのメーカーから仕入れている。」とか、「どれくらいの価格(掛率)で仕入れている。」なんてことは口がさけても言えないのです。

大手企業の合併のニュースをたまに聞くと思います。例えば、A社が、今まで、ある商品を100個仕入れていたのが、B社と合併し規模が2倍になることで1社で200個仕入れることができます。

すると、仕入れ先に対して「2倍の数量仕入れるから価格を下げて欲しい。」と交渉を持ちかけることができます。そして、仕入れ価格を下げることに成功すれば利益は増え同業者との競走で優位に立てるわけです。

「いかにして利益を出すか。」、「いかに戦うか。」という第一歩が仕入れ部分にあるのです。経営ノウハウの一部でもあると言えます。

実話。小さなネットショップの涙の企業秘密流出阻止大作戦

とある小さなネットショップには、同じ商品を扱いたい人から「仕入れ先を教えて欲しい。」というメールがたくさん届きます。かわいくて、手ごろな価格で、よく売れる商品だからです。

でも、もし仕入れ先を知られ、同じ商品を販売するお店が増えるようなことがあると、「競合店が増えお客さんを奪われ売上も減る。」という嬉しくない状態に見舞われる恐れがあります。

だから、仕入れ先を教えることは自分の首を絞めることでもあるのです。 そんなバカなことはできないですよね。

「もしかすると、仕入れ先を探るために、客を装って商品を購入している人がいるかもしれない・・・」そんな不安が頭をよぎります。

そこで、出荷する商品からは、メーカー名や仕入れ先の手がかりになるような情報はすべて消すようにしているそうです。

例えば、「パッケージを変える。」「商品についているバーコードをはがず。」など、手間のかかる作業ですが、そうすることで利益を守っているのです。

このように、「仕入れ」は利益を出したり守ったりするノウハウなんです。

「仕入れ」の経験のない人にとっては、それが難しいものか簡単なものか、どういったものなかも、よくわからないかも知れません。でも、ビジネスの現場では、「仕入れ」という言葉には、重みや深みがあることもあるのです。

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