「ECサイトを作って販売をしたいが(売りたい)商品がない。」
これ、ほんと気持ちわかります。
私も以前やっていた通販会社を譲って一人になったときに「やっぱり通販やりたい!」って思っていたんですが、「何を売ればいいの!?」状態。
「好きなことを仕事にしよう。」なんてきれいなキャッチコピーがありますが、好きなことはいくつかありますが、逆立ちしても、窒息するまでプールに潜っていても、どう考えても金にならないんですよね。
最初にやったのはコレ
そこでやったのが、というか、人に会いに行く。
人に会いに行って話をする。
しかも、全然違う業界の人。
話をする際、意識したのが、「生活する上で困ったこととかある?」とか「最近買って良かったものとかある?」といった部分。
特に「困ったこと」はビジネスになりますから、会話相手の困ったこと、「悩み事を解決できるビジネスはないか?」ということを考えながら話ます。
そういった会話の中にヒントがあったりします。
というか、実際あったので「それだ。」ということで1人で通販を始めました。
「どんなモノを売ったら良いですかね~?」なんて質問も良いと思います。
「そんなこと自分で考えろや。」なんて言われるとオシマイですが、「君なら、これが得意そうだから、あれやれば?」なんてアドバイスをくれたりします。
というのも、自分の得意なことって、自分で気づかなくて、他人に言われて初めて気づくってことも多々あるからです。
仕入先がわからない
その人が教えてくれた商品があったのですが、どこで仕入れたらよいかわからず、図書館に行くというトンチンカンなことをやってしまったこともあります。
タウンページですね。
「それを見たらわかるんじゃね?」というアホな考え方です。
当然、そんなものでは見つからず、また途方にくれます。
商品パッケージの裏面を見たらメーカー名が書いてあるので、メーカーに電話したら済む話なんですけどね。
ただ、このときはメーカーは直接卸しをやってなくて、「代理店から仕入れてくれ。」とのお返事。
「代理店教えてください。」と言ったところ、「教えられません(自分で探せ)」という意地悪。
未だに担当者との間では、この話で盛り上がりますが(笑)
結果、いろんな問屋を回って見つけることができました。
なんとか見つけられたポイントは「大量行動」です。
行動しまくることで、たくさんの情報が入ってきて、それらがうまい具合につながってターゲットが見つけられる、という流れです。
ギフトショー
その後、ギフトショーという展示会があることを知って、年に2回、東京ビッグサイトまで散歩がてら商材探しにしっています。
ギフトショーも歴史が長く、昔ほど「良い商材」が見つかる確率は下がっているとはいえ、毎回、数時間かけて歩き回って1~5件くらいの商材はコンスタントに見つけられています。
もちろん、それらは「目をつけた」わけですが、目論見が外れて全く売れないこともあります。
一方、意外にロングランで売れている商品もあります。
他の箇所にも書いていますが、ギフトショーって、同じように商材を探しに来ている人ばかりです。
「商品その『まんま』を仕入れてネットショップに並べて売れる」商品は少ないです。
そもそもメーカーさんがアマゾンや楽天などで売っていることも多いので、メーカーの型番商品でもひとひねり、ふたひねりしないと、なかなか売れないです。
例えば、おしゃれな模様の包装紙が出品されていたとします。
その商品の用途は「(何かを包む)包装紙」です。
なので、用途を「包装紙」として販売しても、すでに同じものを売っているお店だらけですから、結局、比較され価格競争にさらされます。
そうではなく、おしゃれな包装紙をポスターパネルに入れてインテリア雑貨(アートポスター)にしてしまいます。
一瞬にしてオリジナル商品ができたうえ、ライバルもいないので比較されることもありません。
もちろん、このやり方は全然合法です。
当店でも10年くらい前から、このやり方を採用していて、逆にそのアイデアを他店にパクられるほどになってしまいました。
儲かる商品はね~か~?
みんな口を揃えて言います。
私も常にそう思って探し回っています。
でも、世の中そんなに甘くない!
簡単に儲かる商品があれば、そのメーカーが直売する時代です。
我々のように「売ることしかできない」人種まで、そういったおいしい商品が回ってくることは少ないです。
ま、ぶっちゃけ、自分で作れば値段設定も自由なんで、「オリジナル商品」なら、簡単に儲かる可能性は高いです。
「無料仕入れ」や「ゴミ仕入れ」
お客さんが納得して買ってくれるなら、どんなものだって売っても構いません(禁止のもの除く)。
メーカーが作った既製品でなくても良いんです。
有名な話ですが、山に生えてる木の葉っぱを無料で仕入れてビジネスにしてしまったケースがあります。
これ↓(おもしろいのでぜひご一読を)
外国に行って家庭の庭先に捨てているワインケースをタダでもらって、コンテナ満タンにつめて、インテリア雑貨として販売して「ひとやま」当てた人もいます。
捨てられている粗大ごみを拾って、全国的なリサイクルショップを作った人もいます。
「その発想なかったわ。」と言える、自分だけがきづく着眼点があれば、それも立派な商売になる可能性はあります。
共通しているのは「誰も目をつけていないところに目をつけた。」という点でしょう。
オーダーメードは儲かる!?
個人的な成功体験談、というと大げさですが「これはうまいこといったな。」と思う商品開発(仕入れ)があります。
それはオーダーメードです。
現在、飲食事業なども手掛けていて陳列棚やハンガーラックのような什器などをオーダーで作ることもよくあります。
そこで、単に「必要だから」ということで工場に発注すれば什器は納品されて店舗で普通に使うだけでおわります。
でも、オーダー品を作るときに、店舗でも使うけど「(商品として)通販でも売ってしまおう。」という考えのもと依頼をすすめます。
商品の設計をしてメーカーに投げかけて、完成したなら、店舗で使う前に「写真撮影」をして値段を決めてショッピングサイト(オーダー品として)で売り出します。
現物は店舗で使っているので売れませんが、注文が入ったら、「また同じものをメーカーに発注して、それを注文主に送る。」というパターンです。
これが目論見通り?じゃないですが、コンスタントに注文が入っています。
「うちのお店に必要」なものは、よっぽど変わったものでなければ「他のお店も必要としている。」わけです。