松竹梅の法則を使わない店や企業はバカ!

松竹梅の法則を使わない店はバカ

あまりにも有名で定番の定番の販売テクニックです。

小料理屋などでコース料理を頼む場合、松竹梅の真ん中の竹を、つい選んでしまうやつです。

割安感の演出方法のひとつですね。

人間の心理としては、「安いものは避けたいけど、高いのもなぁ~」という点で、つい真ん中を選ぶわけです。

わかっていても竹を選んでしまうんですよね(笑)。

お店としてはしめしめ。

経営者として、この法則をうまく使って売上アップを目指しましょう。

松竹梅の法則の基本的な使い方

この松竹梅の法則は、飲食店などでもよく見かけます。

次のような看板です。

販売心理学「松竹梅の法則」1

料理は1種類なので8,000円という金額にどうしても意識がいきます。

「金額を知らされず連れてこれた。」なんて場合は「高っ!」と思ってしまうかもしれません。

でも、次のように書くと同じ8,000円でも割安に感じます。

販売心理学「松竹梅の法則」2

12,000円がもっとも高く、値段に敏感な人は12,000円のコースに意識がいき「高っ!」と感じるわけです。

この高いほうの金額に意識がいくこと(ある部分に意識を引っ張られること)を「アンカリング」と言います。

どうでしょうか?

8,000円だけだと高く感じたのが12,000円のコースを用意することで「8,000円のコース」がぐんと割安に思えますよね。

「人間て単純?」って思っちゃいます。

真ん中を選ぶのが一般ピープルの心理なのです。

ちなみに、この法則の使い方の基本は、もっとも選ばれやすい「竹」の利益率を最も高くしておくことです。

でも、「松」や「梅」も一定数は注文されるので、そこでもちゃんと利益を取れるようにしておくのは言うまでもありません。

松竹梅の法則ネット販売への応用方法

「キッチン用品を販売している。いろんな価格帯の商品がたくさんあるので、そんな料理屋の作戦を教えられても、どのように使えばよいかわからない・・・」アイテム数の多いネットショップなら、そのように思うかもしれません。

なにも、全部の商品を松竹梅テクニックで販売する必要はありません。

多くの商品を扱っていても利益率の高い商品や売りたい商品があるなら、それらだけスポット的に応用すれば良いです。

このようなテクニックはTPO(時と場合)に応じて臨機応変に取り入れればOKです。

例えば、こんな感じです。

「キャラクターのマグカップが5種類ある。価格帯は500円~1,500円。今、1,000円のミッキーのマグカップの在庫が多い。できるだけ早くさばきたい。(利益率が高いので回転率を良くしたい。)」

このような場合は、ミッキーのマグカップを大々的に販売する特設ページを作ります。

トップページにバナーを作って訪問客を誘導します。

その際に、ミッキーのマグカップを中心に販売するページですが、松竹梅の法則を使って同じページ内に500円や1,500円のマグカップをちらつかせます。

アマゾンの「こんな商品をチェックしています。」的な見せ方などが良いですね。

「松竹梅」以外の表現

イタリア料理屋で松竹梅は使われません。

松竹梅はあくまでグレードの例えなのでお店に応じて適切な等級を表す言葉を使いましょう。

いろいろなタイプのグレード例を書いておきます。

  • ブロンズ < シルバー < ゴールド < プラチナ
  • 三等 < 二等 < 一等
  • 三級 < 二級 < 一級 < 特級
  • ランクC < ランクB < ランクA < ランクS
  • ビギナー < スタンダード < プロフェッショナル(ビジネス)
  • ライト < スタンダード < プレミアム
  • Aクラス < Bクラス < Cクラス < Eクラス < Sクラス (※メルセデス・ベンツ)
  • とりあえず < ふつう < がっちり
  • スモール < レギュラー < ラージ (カラーミーショップ

松竹梅の法則は、企業のマーケティングやセールス現場では多用されているので、ぜひ店舗経営に取り入れて売上げアップを目指しましょう。

竹に最強の利益率

一般消費者は真ん中を選ぶ心理があります。

経営者などは、高いものを選ぶ傾向がありますが、一般消費者はやはり真ん中を選びます。

だから、真ん中の「竹」に最大の利益が取られるようメニューを開発します。

たったそれだけのことで利益率がおもしろいように上がります。

飲食事業の現場でも松竹梅の法則を利用していますが、確実に利益が取れるのでやめられませんね。