リスティング広告で需用(検索ユーザー)を独り占め!

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リスティング広告とは、簡単に言えば「特定の言葉で検索したときに、その言葉で検索結果に広告を出す」スタイルの広告のことです。

例えば、あなたが「冷凍豚まん」を通販しているとして「冷凍豚まん 通販」と検索されたときに、検索結果の上位に広告を出せる仕組みです。

今、yahoo! JAPANで「冷凍豚まん 通販」で検索すると結果の1番目は次のような画面になっています。

出典:yahoo.co.jp

漢字がまったく読めませんが、中華セットを販売しているらしいネットショップの広告が出てきます。

リスティング広告を使えば、このような広告出稿ができるということです。

検索結果1番はクリックされまくり

このように検索結果の1番目に広告を出すことができるリスティング広告ですが、1番目の表示はクリック数がハンパないことになります。

ふだん、みなさんも検索すると思いますが、検索結果の253ページ目とか見ないじゃないですか。

せいぜい見るのは「検索結果の1、2ページで前の結果ほどよく見る」という習性があると思います。

だから、検索結果の1番目2番目というのはめちゃくちゃクリックされて、大量の訪問者が通販サイトなり企業サイトに訪問してくれる流れを作ることができます。

ここで大事なのは、「訪問者を獲得できる」ということと「売れる」ということは、全く別ものということです。

リスティング広告を出せば、理屈上は大量に訪問者を獲得することはできます。

でも、訪問してくれた人が商品やサービスを買うかどうかはわからない、ということです。

にもかかわらず、クリックごとに料金が発生するので、リスティング広告は取り扱いを誤ると、即倒産とまではいかないまでも、えげつないコストになることがあります。

「訪問者を買う」のが目的

リスティング広告は「訪問者を買う」のが目的で、「注文する人(お客さん)」が買えるのではない、ということはしっかり認識する必要があります。

ネット販売をやっているなら、「見てるだけ~」「情報探してるだけ~」という冷やかし客ではなく、「購入意思があって必ず買ってくれるお客さん」が欲しいわけです。

もちろん、そんなお客さんを少ない広告費で集められたら苦労しません。

だから、リスティング広告は、できるだけ「見込み客に近い検索」に絞って広告を出す必要があります。

広告も競争

広告は誰でも出せます。

しかも、クリックされたときだけ料金がかかる仕組みで広告ツールを使うのも出すのも無料です。

だから、同業他社も多数リスティング広告を出します。

そうなると、検索結果の広告場所争いが発生します。

検索結果の上位が有利なのは間違いないので、みな上位を目指します。

「熱い気持ちだけで上に行くぞ!」と思ってもまったく意味がなく、そこは入札式です。

高いお金を出せば上位に表示することができますが、広告費をケチる場合は、多数のライバルの中でも下位に表示されてしまうという、なかなかシビアな世界です。

リスティング広告は「1クリックいくら」という仕組みなので、「うちは1クリック100円出す!」「いや、うちは500円までなら出すぞ!」という感じで、広告場所についても同業者間での競争になります。

「バカ売れ秒で月商1,000万超え」と広告停止

リスティング広告も15年以上の歴史があります。

始まった頃は、「1クリック10円で大量の見込み客を獲得して爆発的に商品が売れた。」という時代もありました。

私自身も、それまで月商10万20万という、しょぼい売り上げだったところ、リスティング広告(当時は「オーバーチュア」とう名前だった。)を出したところ、とんでもないアクセスが流入してきて、一気に月商1,000万円を「超え続けた」、といった経験もあります。(時代が良かっただけですけどね。)

そんな儲かる話が世間に広まるのに時間はかかりません。

皆さんこぞってリスティング広告業界に参入してきて、バンバン広告を出しまくったわけです。

その結果、上記の通り、広告を出す業者間の競争になって1クリックあたりの単価が高騰してしまったんですね。

当社の場合、最初は10円だったのが気づけば1クリック500円とかになっていたわけです。

だから、100クリック、つまり50,000円かけて1件の注文(売り上げ:8,000円)を獲得するようなワケのわからない状況になりました。

もちろん、そんなこと続けられないので、全部の広告を停止しました。

広告運用スキルが問われる時代

リスティング広告は、「出せば良い」って話ではないです。

「◯◯」で広告を出した。1クリック100円。今月は100クリック1万円で売り上げ2万円。顧客獲得単価は◯◯円。

その広告で、利益が出たのか出なかったのか。

あるいは、将来利益を生むような顧客が獲得できたのかどうか。

など、広告のコスパを数字でしっかり精査しながら使わないと、とてもじゃないですが、使えないシロモノになってしまいました。

リティスティング広告は両輪で

「出せば売れる広告」なら苦労しませんが、どういったキーワードで広告を出して、結果どうなるのか?」というのが大事なんです。

もっと重要なのは「大量の訪問客をゲットできたけど全然売れない!」なんてこともあります。

その場合、広告が悪い場合もありますが、訪問者が見るページ(ランディングページ)に問題がある場合もあるわけです。

それは広告の内容を検証するし、販売ページの問題点などもチェックするなどして検証していかないと行けないんですね。

なかなか大変です。

完璧な広告はできたけど、ページは訪問客に嫌われる(刺さらない)内容だった、なんてときは、ほんと無駄金になります。

このようにネット販売は、「販売したい。」って気持ちも大事ですが、広告の運用スキルも身に着けていかないと売り上げには繋げられないというのが現状です。

広告運用代行を頼んだ結果、惨事

今回リスティング広告の歴史も含め概要的なことを述べてきました。

「面倒くさ。」って思った人も多いでしょう。

私も、実際広告運用をして「もういや!面倒くさい!誰かやって!」って思ったことがありました。

そこで登場するのが広告運用代行会社。

「あなたに変わって広告を運用しますよ。」というのが彼らのウリです。

私自身、長年通販システムを提供してもらっていた(株)Eストアーに、広告運用代行を依頼したことがありました。

代行に依頼することで自分が運用するよりコスパの良い結果を期待したわけです。

担当者には「広告運用のスキル高い人頼みますよ!」って言って「わかりました!」と回答をもらいました。

「こりゃ楽していい結果が得られるかも?」なんて期待するわけです。

結果→「おれと変わらんやん。いや、それ以下でワロタ・・・」

つまり、広告運用代行を依頼したものの、自社運用とかわらず、目を見張る結果もなく普通すぎたということです。

すぐ解約しましたが、普通に考えたら期待するほうが間違いってのは簡単にわかりますね、

サラリーマンですから。

担当してくれた方は女性か男性かは忘れましたが月給で働く人たちです。

そういった人が、「よく知らない、縁もゆかりもない会社の売り上げを上げるために頑張る。」とか、ないでしょ。

「自分がその立場だったら。」と考えても同じことしますよ。

「こういう案件の広告運用がきたからやっといて。」と仕事を受けて、基本的なことを設定してオシマイです。

定時になったら帰る。

以上。

だって月給ですから。

そりゃ、結果は、自社で運営するのと変わらないか、それ以下になるのは当然の結果です。

我ながらバカだったな、とは思いますが、いい勉強になりました。(たぶん100万円くらい。)