頭の良いひろゆき氏が言うには、世の中バカの割合のほうが多いらしい。
まぁ、これは言い過ぎだと思いますが、確かに、ビジネスをやっていると常識をわきまえていない、いわゆるバカに遭遇することはちょくちょくあります。
その最たるものが原価を聞いてくるバカな客。
本人はバカという認識はないでしょうが常識がないですね。
原価は教えるな
客や取引先に原価を教えるのは百害あって一利なしです。
もし、社員として働いていて取引先から「原価を教えてくれ。」と言われて、うっかり教えてしまうと、場合によっては刑法上の背任罪に問われるかも知れません。
「会社がいくら利益をだしているか?」「つまり原価率はいくらか。」というのは、どこの会社も社外秘。
文書で規定していることは少ないと思いが、常識的にはやってはいけないことのひとつ。
とは言うものの、客としてはやはり原価は気になるところ。
だから、私も、付き合いのある問屋の担当者に事ある度に原価(メーカーの下代)を聞いていました。
あるとき、ゲロってくれたんですよね。
取引先に原価を教えて客を失ったアホ
問屋のAは40代。
客に漏らしてはいけない機密情報をうっかり漏洩してしまったわけです。
仕入れていた商品のメーカー下代は40%。
そして、当社に卸す掛け率は60%。
つまり、上代の20%を抜いていたわけです。
しかも、問屋は在庫を持たず、注文を右から左に流すだけで20%のマージンを得ていたわけです。
「問屋いらなくね?」
「問屋通す意味なくね?」
と思うのは当然ですよね。
物販業としては、仕入原価は極限まで押さえたいので、早速、各メーカーにアポを取って直接仕入れをさせてもらえるよう交渉。
9割のメーカーが了承してくれたために、これまでの問屋との取引100のうち90はメーカーとの直接取り引きになった次第です。
まあ、ネットが普及するにつれて、問屋の存在価値がなくなっていくのは時間の問題ですが、彼は自分で自分の首を締めたたことになったんですね。
一般客に仕入れ先を聞かれた
メルカリでも「どこで買ったんですか?」とか「仕入れ先はどこですか?」といったアホなコメントをする人たちがいます。
不用品の処分ならまだしも、ハンドメイド商品を販売は規模は小さいながらも企業活動です。
仕入先は企業秘密です。
仕入れ先を教えるわけねーだろ。
買うか買わないかどっちかにしろ。
よけーなこと聞いてんじゃねーよ。
オリジナル商品の出品者なら、同じようにおもうでしょう。
でも、一般人は、そういった企業活動の常識や慣習を知らないので仕方ないですね。
だから、腹を立てるだけムダ。
まともに相手をする必要もなし。
仕入れ先を聞かれたら、「ごめんなさい。企業秘密なので教えられません。」とサクッと返答すれば済む話です。
もちろん、この言い方は角が立つので、当店の場合は次のようにメールテンプレートでアホな客は撃退していました。
角を立てずに仕入れ先を聞くゴミを遮断
数年前ですが、爆発的に売れた商品がありました。
その商品だけで月商で1,000万円くらい。
「売れている」と知った様々な業種から「仕入れ先を教えて欲しい。」というメールが頻繁に入りました。
その商品を仕入れて売りたいのでしょう。
しかし、仕入先を教えてライバルが増えるのは困りますから、教えることはありませんでした。
いちいち、「教えられません。」というのも角が立つし、ちょっと申し訳ない気持ちもあったので次のメールテンプレートで返信することにしました。
群馬 健様
お問い合わせありがとうございます。
ホゲラショップ店長の戒行と申します。
商品Aの仕入先メーカーや原価については
お伝えすることはできませんが、
弊社と卸契約を締結していただけますと、
卸価格にてご提供可能です。
以下の取引申し込みフォームからお申し込みください。
https://hogerashop.ac.jp/form/wholsale/
審査に1週間ほどいただきます。
今後ともホゲショップをよろしくお願いいたします。