忙しくなると自分一人でやるよりパートさんやアルバイトさんに手伝ってもらうと社長自身は本来の仕事に集中しやすくなります。
ECサイトの業務の約8割は経営者本人がやらなくても済む仕事です。
自分の時間の確保が難しい場合は、パートやアルバイトを採用すると時間不足の悩みも一気に解決しちゃいます。
忙しいと感じる場合は、この仕事は「パートやアルバイトでもできないか?」を自分の仕事を分析してみましょう。
今回は、一人起業から徐々に忙しくなって「初めてのパート・アルバイト募集」する場合を想定して重要なポイントをいくつか挙げてみました。(個人的体験談が元になっています。)
これまで会社は5、6社程度立ち上げてきました。(譲渡あり、倒産はなし。)
採用については2~30人程度です。
現在は採用については社員任せで直接関わっていません。
コレを知らないと苦労する!
決してバカにするわけではありませんがパートやアルバイトさん。
社長としては、いろいろ仕事をしてくれると期待するとは思いますが、その期待値の50%も満たせばOKくらいのつもりでないと苦労します。
主婦に学生、フリーター。
時給で働く彼・彼女らに、「マーケティングをして集客数を増やしなさい。」とか「新商品のアイデアを考えなさい。」というのは見当違いです。
「売れる商品を考えてくれ。」そんなことをアルバイトの女の子に言う社長も実際にいるのです。
社長の気持ちは、痛いほどわかりますが、彼ら彼女らは与えられた業務をこなして時給を稼ぐだけの人たちです。
繰り返しますが、彼らは単にお金を稼ぎにきているだけです。
会社のことや社長のことが好きなわけではありません。
忠誠心のかけらもありません。(という意識をしっかり持つこと!)
今現在、彼らにできる仕事をやってもらうのが社長の仕事です。
つまり、自分のビジネスの1駒になってもらう意識が必要です。
駒というとブラック企業的に思えますが彼らは時給のために喜んで駒をやります。
もちろん、労働環境が悪いとブラックな駒になってネットにいろいろさらされてしまいます。
ホワイト寄りでやれば大丈夫です。
「新商品のアイデアを出せ。」「マーケティング勉強しろ。」「経理を勉強しろ。」などと言うのは欲張りすぎです。
パートやアルバイトからすると「は!?この社長アホちゃうか?」です。
もちろん、時給5000円で雇うとか年俸500万円の社員として雇うとかなら、それなりのスキルや貢献を要求できます。
でも、パートやアルバイトの時給は高くてもたかだか1500円程度。
フルタイムで働いても2~30万程度の固定給です。
基本的な業務以上のことを期待しても100%応えてくれません。(なかにはスゴイ子もいますが超レアです。)
これが現実で肝に銘じる必要があるポイントです。
これまで創業社長がやっていた、あるいは担当部署の人間がやっていた業務の一部や全部を、それなりにこなせたら100点満点をあげないといけないんです。
当然、どう頑張っても100点に満たない子も出てきますが、そこは教育です。
採用したのは社長なり採用担当ですから「できない子」というレッテルをはらず、できるようになるまで教育するのが採用した側の責任というものです(もちろん例外はありますが!クソのようなヤツもおる!)。
言ってはいけない!?中小企業はこの現実を知ろう
中小企業を数社経営しているしょぼい経営者ですが当たり前のことを言います。
優秀な人材はお金のある大きな企業に取られます。
ま、そこまでは誰もが認識していると思います。
そこじゃないんですよね。
中小企業に応募してくるのはバカが9割です。
不定期に求人紙に募集をかけますが、びっくりするほど思考力が低い人間が応募してきます。
そのような膨大な量のバカの中から1割の優秀人材を選別しなければいけないのです。
バカはわかりやすいですが、かしこを装っているバカを見抜くのが大事です。
まずは何を任せるかを決める
募集する前に、まずは、「何を任すか」ということを考える必要があります。
一人で起業したなら、仕入れからウェブ制作、SEOやLPOなど、すべて一人でこなして来たことになります。
でも、仕事の内容を分類してみると、本当に自分がやらなければいけないことは意外に少ないものです。
ウェブページの編集や商品の梱包業務、受注処理やメールや電話の対応などは、一般事務職に分類できますので社長本人がやる必要はありません。
ショップサーブを使ったショップ構築や管理画面の操作などは、普段ネットを使っている人なら1、2ヶ月も研修をすれば使いこなせるようになります。
募集のために決める5つの質問
任せる仕事の内容が決まれば募集開始です。
- いつ募集をかけるのか?
- どの媒体(求人メディア)を使うのか?
- どんな人を募集するのか?
- どれくらいの勤務時間にするのか?
- 時給はいくらにするのか?
いつ募集をかけるのか?
例えば、お盆の時期や年末年始は、求職者が極端に少なくなります。
このような時期に、有料媒体で募集をかけても、ほとんど応募がなく無駄金になってしまうことが多いです。
求職者がある程度動いている時期に募集するようにするのがコツです。
その辺は、求人誌の担当担当営業パーソンに確認すると良いでしょう。
どの媒体(求人メディア)を使うのか?
ネットや紙媒体など様々な募集媒体がありますが、ネットのお仕事はネットでの募集が鉄則です。
なぜなら、ネットの仕事を任せる場合、ネットに慣れている人のほうが仕事が断然にスムーズだからです。
タウンワーク、アン、フロムエー、バイトルなどの紙媒体を見てくる人はネットが超絶不得意な人やITリテラシーの低い人が多く、とてもじゃないですが使えません(これはホントです)
紙媒体から応募してくる人材はすべて切り捨てます。
また、求人メディアは採用がうまくいこうが失敗しようが広告料が取れたらそれで良いので、たいして力にはなってくれません。
求人メディアにも期待はしないようにしましょう。
頼るのではなく、こちらでうまく活用するよう頭を使いましょう。
第一、求人メディアの担当者なんか、自分で人を採用した経験のある人なんてほとんどいません。
だから、採用側の気持ちなんて1mmもわからないわけです。
バイトルで求人をしたときには20代前半の女性がやってきましたが「そんな人に何が頼れるのか。」って話です。
こちらの出す情報を掲載してくれたら、それで十分です。
どんな人を募集するのか?
どんな人が良いのか。
要するにペルソナです。
仕事内容によって、スタッフの人物像を作り上げます。
出荷業務を担当するスタッフに有名大学を卒業した新卒君はおかしいですし、ウェブ編集業務に年金で生活するおじいちゃんは無理です。
募集に年齢制限を書くことはできませんが20代~30代後半を目安するのが良いでしょう。(40歳を過ぎると憶えが悪い人が多くなるし、使いづらいです。)
今いるスタッフや過去にいたスタッフで理想的な人がいたなら、その人をペルソナにすると良いでしょう。
例えば、当社では過去に30代のお母さんがいたのですが、子供を育てつつ、自分のやりたいことに意欲的に取り込む人でした。
「単に稼ぎたい。」というより「自分の得意なことで仕事を続けたい。」といった感じです。
たまたま、旦那さんが事業化で十分な世帯収入があった、というのも、そういった働き方ができる理由になっていたと言えます。
どれくらいの勤務時間にするのか?
フルタイム「9~17時」で募集すると、「しっかり稼ぎたい人」が集まってきやすいです。
逆に「週2~3回5時間くらいから~」という募集なら、ダブルワークやあまり長く働けない主婦などが集まってきやすいです。
時給はいくらにするのか?
時給はその地域の最低賃金かプラス・アフファくらいからスタートするのが良いでしょう。
安すぎても応募が少ないし、高すぎても「怪しい」「ブラックじゃないのか?」といった疑いを持たれて応募が少なくなります。
時給の高い安いは、地域や時代も関係するので難しい部分ですが、その地域を担当している媒体の営業さんに聞くと、妥当ラインは教えてくれます。
ネット応募をふるいにかけて面接者を決める
有料媒体の場合、ネットと街中で配布されるフリーペーパーにも同時掲載されます。
掲載が開始されると、まず、ネットからのでの応募が届きます。
ネットの管理画面から求職者が応募するのです。
この時履歴書などは必要なく。
応募予告のような感じです。
募集要項も見ていなければ、こちらの業務にも興味がないと考えられます。
そんな人は除外して応募動機などのメッセージを書いている人から面接をする人を選ぶと良いです。
中には、「御社のウェブサイトを見ました。以前から、その業務に大変興味があり・・・」と、一見、熱い思いを書いているっぽい人もいるのですが、実際に熱い思いを持っている場合もあれば、ただ、面接までたどり着きたいがためのテクニックだったりするので、そこは面接でチェックします。
面接
一番むずかしいところかも知れません。
服装がどうの言葉遣いがどうので人格や能力が決まるわけではないので話をしてみて、いわゆる「フィーリング(直感)」で決める経営者は多いですね。
履歴書では印象悪く金髪でチャラい感じなのに仕事はめちゃくちゃできる人もいれば、6大学(東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・明治大学・立教大学・法政大学)卒で、面接では明るくハキハキしていて知的な印象だったのに、現場では背筋が凍るほど仕事ができない・・・。
もう、学歴とか何の意味があるの?って思うほど。
知人のお店(外国人のお客様も多い)に、TOEIC900以上という人が入社してきました。
TOEIC900とか英語バリバリです。
既存のスタッフ全員が羨望の眼差しです。
ところが、いざ入社すると「英語は確かにできるけど、常識はないわ、業務は絶望的にできない人だった。」
こんな事例は枚挙にいとまがないですよね。
「人は見かけによらず・・・」「人はスペックによらず・・・」です。
外見や持っているスキルやスペックは参考になりますが「絶対」ではないので注意が必要です。
買いかぶらないよう注意したいところです。
個人的には、面接中目をそらす人や、極度に緊張して本来の自分を出せていない人はダメでしたね。
あと、人相学とか観相学といった学問的なものがありますが、顔や出で立ちも参考になります。
「なんか、ちょっと精神的に不安定そう・・・」なんて思ったアルバイトの子が「案の定「うつ」だった。」という話も知り合いの社長から直接聞きました。
顔や容姿をみて「大丈夫」「ダメなやつ」と感じられるようになるために、相当な人数を見ていないと難しいと思いますね。
20代や30代では、なかなか見抜けないと思います。
スタッフ勤務スタート
経験者を採用すれば研修という研修もなくお任せできるのですが、未経験者を採用した場合は一から教育していく必要があります。
1ヶ月で済む場合もあれば2,3ヶ月かかる場合もあると思います。
未経験者の場合、覚えることばかりで1日に頭に入る量も決まってくるので限界がきていないか聞きながら進めて行きます。
創業者である社長は、休憩だの休みだの概念もなく、一心不乱に働いてきたかも知れません。
でも、そのやり方は押し付けることはできません。
その人その人に最適なの働き方を、一緒になって見つけていくスタンスが必要です。
一生懸命詰め込んでも、雇われている側は、「キツイです。」なんてホンネは言えないものです。
だから、社長ペースで進めてしまうと、知らないうちにストレスが積もり積もって辞めていったりします。
そんなこんなで、新人スタッフも業務を覚えてくると社長の時間の8割、9割と時間が空くことになります(人によっては50%とかもありますね。)。
月金(40時間)で働いていたのなら、計算上は、1週間のうち1日働けば良いことになります。これまでできなかったことに取り組めます。
indeed、instagram求人広告、FACEBOOK求人広告2021年の事情
無料求人ができるindeedでしたが、いつのまにか有料でないとまともに求人できないようになってました。
試しに有料で募集をかけたのですが、びっくりするほど応募はなく応募者のクオリティーも低く(ゴミだらけ)、そのくせコストは10万近かかってしまいました。
応募側もあまり重視していない媒体なのかもしれませんね。
結果的に「バイトルにすればよかった・・・orz」と後悔する毎日です。
「10万円返せ」と言いたい。
indeedは無料枠で、「ついでに出しとく。」程度で良いと思います。
今のところ大ハズレの求人媒体です(個人的な感想ですよ)。
もし、人に「indeedどう?」って聞かれたら「間違っても使わない方が良い。」と答えますね。
その他、 FACEBOOKの有料広告とInstagramの広告も使ってみました。
一言で言うと、FACEBOOKは終わっています。
もはや見ている人いるの?状態が感じられます。
でも、インスタは、まだまだ熱い媒体なので大きな反応がありました。
しかも、安い。
グーバイトとエンゲージの速報
いろいろな事業をやっていると求人を出す媒体に迷います。
「事務系はこれ?」「販売員系はこれ?」「飲食系はこれ?」「夜の仕事はこれ?」などなど。
もう、わけがわからない・・・そんな感じではあります。
事業のひとつは飲食系があるんですが、インスタをみていると「求人無料」って広告がたびたび出るので、しゃーなし登録してみました。
ひとつはグーバイト。
「月額5,800円とか、サブスクの求人媒体です。」キャンーペーンで○月末までは無料」ということだったので登録。
広告のキャッチコピーは、ご立派なものですが、実際は「アクセスも応募も一桁でキャンペーンが終わって月額で登録するほどではない。」というのが正直な感想です。
もしかすると、市場は東京だけなのかもしれませんね。
地方都市は意味をなさない感じです。
次は、エンゲージ。
こちらは「エン」という転職媒体の有名企業ですね。
無料登録ということで登録シてみた結果、なんと!数時間後に応募がありました!
で、喜ぶのはアホですね^^
まだ、採用には至っていません。
サ・ク・ラの可能性もあります。
「無料なのに、応募がある。有料プランを申し込めば、もっと応募があるかも?」と思わせる策略なのでは?と勘ぐっております。
エンゲージじゃないんですが、知り合いのお店が、某媒体を使って求人を出したところ、びっくりするほどの応募がありました。
でも、フタを開けてみるとドタキャンやキャンセルばかり。
特に、キャンセルのメール内容が、不自然に似通っている点が「あやしい」なんて言っていました。
まあ、求人媒体も競争なんで、いろいろセコイことをやっているのでしょうね。ご苦労様です。
結局は、無料だ何だと謳っても、結果で、その媒体の印象が決まりますからね。媒体側も、そこをちゃんとわかってやってほしいものです。