ネットを通じてモノやサービスを販売したい。
そんなときに、毎月費用のかかるShopifyやらカラーミー・ショップ・プロやら、本格的なネット通販が作れるサービスを使わなくても全然OKです。
ネット販売は「受注」→「代金回収」→「納品」ができれば成立します。
だから、メールで注文を受けるだけでもネットショップとしては成立するわけです。
お店をスタートしていきなり100件200件と注文が入る予定なら、Shopifyなりカラーミー・ショップ・プロなりを使っていれば処理は楽です。
でも、売れるか売れないかもわからないのに、本格的な通販サイトなんて、いらないいらない・・・
「そんなやり方でも良いよ。」って方のためのメール受注のネットショップ。
メールやメッセージだけで受注OK
パソコンが使えない老夫婦がネットショップを立ち上げ、注文方法は「FAXのみ」なんてお店も昔はありました。
そして、今もバリバリ健在です。
というのも、「最近の若い人はITを使いこなせる。」ということは全然なくて、むしろ「パソコンが苦手。」という人のほうが多いくらいです。
知人の30代の女性は、Instagram(インスタグラム)でハンドメインド作品を公開して、インスタのメッセージ機能(要するにメール)を使って、「商品を購入したい人はメッセージをください。」というスタイルでネット販売を行っています。
EC業界が長い我々からすれば、「なんでそんな面倒なことを・・・」と、意味がわからないですが、特に女性はIT系が苦手ですから仕方ない面もあります。
そこを無理して「通販システムの勉強しましょう。」なんて言ったところで、できないんですよ。
彼ら彼女らがやりやすい方法でやっておけば、それでOKなのです。
ですから、「メールで注文くれ」でも全然問題ありません。
注文方法は教えて上げるのが大事
「メールやメッセージで注文くれ。」と言っても、これもまた、ネット注文に不慣れな人は何をメッセージすればわからないものです。
なので、「メッセージする際は次のことを一緒に送ってくれ。」と書いておきます。
例えば、こんな感じ。
いつもフォローありがとうございます。
今回のハンドメイド作品は、1点8,000円で10個ほど用意しております。
ご購入希望の方はメッセージで次の5点をお知らせください。
(1)注文数
(2)お名前
(3)ご住所
(4)お電話番号
(5)お支払い方法(銀行振込・代金引換)送料は全国一律1,000円です。
折り返しご連絡差し上げます。
なお、在庫に限りがありご注文は先着順ですので、なくなり次第ご注文の受付けは終了させていただき、投稿やストーリーにてお知らせいたします。
という感じです。
メール受注
すると次のようなメッセージが届きます。
1点
山田花子
山形県山県郡山県町山県1-1
03-1234-5678
銀行振込
「いつも素敵な商品楽しみにしています。」とか、何か一言書いてくれたら良いものですが、人によっては、「要件だけ」ってこともよくあります。ぶっきらぼうな人かと思っちゃいますよね。
請求メールを出す
注文のメールが来たら、今度は銀行振込の人に対しては「請求メール」、代金引換の人には「いつ送るメール」を送信します。
銀行振込の場合はこんな感じです。
山田さま
この度はご注文ありがとうございます。
アクセサリーAの在庫を1点確保しましたのでご請求申し上げます。
アクセサリーA:8,000円
送料:1,000円
=================
合計:9,000円
ーーーーーーーーー
振込先
くもり空銀行
ぷーさん支店
(普)123456787
クマノ フミコ
ーーーーーーーーー
※振込手数料はお客様にてご負担ください。
※ご入金確認次第、発送致します。
入金後は発送で完了
個人事業主なら入金先は個人口座でも全然OKです。(法人の場合も別にかまわないけど)
山田さんの入金の確認が取れたなら、商品を梱包し、ヤマト運輸なり郵便局から発送を行います。
そして、発送しましたメールも送ります。
山田様
ご入金ありがとうございました。
本日、ご注文品の発送が完了したのでお知らせ致します。
宅急便コンパクト:123-456-7890
明日のお届け予定ですが、交通事情等によりお届け日が変動する場合もございます点、ご了承くださいませ。
商品をお受け取りになりましたら、ぜひご感想など聞かせて頂けますと嬉しく思います。
熊野
という感じで、「受注」→「代金回収」→「納品」の一連の流れが完了します。
これも立派な通販ですし、2000年頃のヤフーショッピングなどは、このスタイルで、何千件とやり取りしたことを思い出します。
Googleフォームを使う
Googleアカウントを持っていれば無料で使えるGoogleフォームを注文に使うこともできます。
Googleフォームは注文以外アンケートや、イベントやセミナーなどへの出欠を取るためにも使えるフォームです。
合計金額を出して送料まで加算する。」といった高度な使い方はできませんが、メールやSNSのメッセージ機能でいちいちやり取りするよりは、ずっと楽に注文が受けられます。
もうちょっと楽するならフォームメール
このメールによるやり取りの通販ですが、数が増えてくると大変ですしミスも発生しがちです。
上記の知り合い女性も、繁忙期には丸一日メッセージのやり取りをしているって聞きます。
「さすがにメッセージのやり取りで丸一日潰せない。」なんて場合は、メールはメールでも「フォームメール」を使うと、ちょっと業務も効率化されます。
フォームメールをという仕組みを使えば、お客さんも入力が楽になるし受注する側もコピペから開放されるので、ずいぶんと効率化できます。
フォームメールのサービスは無料サービスがいくらでもあるので、お好みのものを使えばOKです。
もっともポピュラーなのはフォームランではないかと思います。(https://form.run/home)
お客さんが入力するためのフォームを作って、「ご注文希望の方はこちらから↓」と言うふうにお知らせします。
ご注文希望の方はこちらから↓
https://form.run/home/hogehoge/formA.php
受注した後の流れは、メールやメッセージ受注の方法と同じです。
コピペから開放されるだけで、だいぶ違うと思いますよ。
↓ふざけたサンプル(2005年作)ですが、このようなフォームを作ることができます。