ハンドメイド品を販売する女性からのご相談。
「ネット販売何から始めたらいいの?」という相談は、はるか昔2000年くらいから受けてきました。
当時すでにネットショップを持って販売していたからです。
ネットショップを作る仕事もしていました。
でも、それから20年も立つとEC(ネット通販)の事情はガラリと変わっています。
相談を踏まえて今の事情を少し解説してみたいと思います。
アプリで始めるのが当たり前
20年前はスマホはなかったので、「ネットショップを始める。」と言えば、パソコンを使わなければいけませんでした。
今も、もちろん、本格的なECビジネスの現場のメインはパソコンです。
最近の傾向は、特に個人さんが多いのですが、パソコンを使ったことがない人からの相談が増えています。
パソコンに不慣れな人に対してパソコン操作を説明したところでチンプンカンプンで、その時点でネットショップの開設が「難しいこと」になっちゃいます。
そうではなく、今はアプリ。
メルカリ、LINE、youtubeなどのアプリがスマホに入っていると思いますが、同じように、ネットショップ作成のアプリをダウンロードして使います。
ネットショップ作成アプリは多くなくて、テレビコマーシャルをしているbase(ベイス)やShopifyくらいしかないです。
shopify(ショッピファイ)
当社ではShopifyを使って通販をやっていますが、いくらアプリでも、初心者はやめておいたほうが良いです。
というのも、このアプリは、世界でもっとも使われているカナダ発祥の通販をシステムですが、個人から超大手まで使います。
そのため、「大手のような、商品数数万点、顧客数数万人といった規模にも対応できるようになっているため、いろいろが高機能がついています。
使う箇所は少ないのですが、かえって難しく感じてしまい、なれるまでに時間がかかります。
というか、途中でお手上げになる人が多いです。
3分でネットショップ完成
古くからネットショップをやっているのでベイスのような初心者向けのシステムは使うことがなく、また、「あまり使いたくない。」というのもありました。
理由は「手数料が高い。」とか「機能が少なすぎる。」などです。
でも、今の人は迷わずベイスを使っているので、それが世の中の流れなので受け入れるしかないですね。
さて、base(ベイス)を使えば数分でネットショップが完成します。
と言っても、商品数が100点あると、その分時間がかかるので3分でできるのは商品数1、2点のお店と思ってください。
↓baseで作ったサンプルサイト
https://funny.shopselect.net/items/13828707
無料なのは売り上げゼロのとき
base(ベイス)を使うのは無料ですが、それは注文が入らない状態、つまり観賞用のネットショップのときはお金がかかりません。
でも、商品が売れると手数料が引かれます。
スタンダードプランの場合は、送料も含めた売上金の6.6%と40円。
例えば、ハンドメイドのバッグを3,000円(送料込)で販売したとします。
すると下記のような手数料が発生して、手残りは2,762円となります。
ただし、この中に送料は含まれていないので、郵便局のレターパックライト(370)で送ったとしたら、最終的に手元に入ってくるのは2,392円ということになります。
今は、このように手数料が引かれるが普通になっていて、誰も疑問に思わないんですね(^^;)。
当社(Shopify)の場合、3,000円の商品を代引きで販売した場合、送料や手数料はお客さん持ちなんで、売れたときは3,000円が入金されます。
クレジットカードの場合は3.4%のみの手数料が発生します。
3,000(商品代)+800円(送料)=3,800円
3,800円×0.034=129円
3,800円-129円=3,671円
まあ、この差をどうとらえるかですね。
今の人はお客さんに対して下から行き過ぎのような気もしますけどね。
良いモノ、自信のあるモノは高く売りましょう!(^-^)
住所を出さなくてもOK
ネットショップをやる場合、特定商取引法と言う法律に基づいて、運営者の名前や住所電話番号を表示しなければいけないルールです。
でも、base(ベイス)を使えば、住所も電話番号もベイスのものを使うことができるので、お客さんから直接電話がかかってきたり、直接訪問なんて心配もありません。
極端なはなし、名前だって芸名を使えば本名を隠して販売することもできるわけです。
法律的に「本名を書かなければいけない。」というルールはどこにも書いていませんからね。
昔に比べるとずいぶんとネットショップがやりやすくなりました。
当店の場合は電話注文を受けたり、オフィスへのお客さんの直接訪問も受け付けていたりするので関係ないですけど、匿名でやりたい人にとってはありがたい仕組みだと思います。