副業ブームで個人でネット販売を始める人も多くなりました。
今回は、通販のシステムの仕組みをわかりやすく解説。
これから副業や内職的にネット販売を開始する場合でも、表面的なところだけでなく裏側の知識は必ず必要になってきます。
当店が利用しているショップサーブ(通販システムのレンタル)を例に仕組みを紹介します。
通販システムは、ShopifyやMakeshop(メイクショップ)など、いろいろな業者(ASP)が提供していますが、基本的にどこも同じ。
仕組みは3セクション
ネット通販における、お客様とお店の関係を簡単に図に示してみました。
お客様が注文をして、注文内容がお店に届くまでの流れです。
ネットショップが仲介役となってお客様の注文の橋渡しをしているイメージですね。
注文はメール形式でお店に届くのと同時にデータベースにも記録され蓄積されていきます。
データベースとは、注文データなどを蓄積するための貯蔵庫のようなものです。
そして、お客様とお店の橋渡しをするネットショップですが、これも簡単に分けると3つの機能で構成されています。
(1)お店ページ
(2)ショッピングカート
(3)管理システム
ショップページ
ショップページ(フロントページとも言う)とは、お客様に見てもらったり買い物をしてもらうページのことです。
トップページや商品ページに始まり、特定商取引法に関する表記ページや注文方法に関するページ、店長ブログなど。お店によって色々なページを用意しています。
「ネットショップを作る」というときは、このショップページを構築というよりデザインしていくといったほうがしっくりきます。
フロントページは自由がきくので、商品写真はもちろん、イラストやバナーを入れたり、独自のカラーやデザインに仕立てることができます。
操作はすべて管理画面からおこないます。
ページそのものはテンプレートからできていて、空の陳列棚に商品を並べ、お店独自の内容を詰め込んでいくイメージです。
今はマニュアル類も充実しているので、プリントアウトしたマニュアル片手にコツコツ作り上げていっても良いでしょう。
昔(2000年ころまで)は、この部分(フロントページ)も手作りしなければいけなかったのですが、今は、base(ベイス)のように、まったくの初心者の方でも簡単に操作して作れるようになりました。
ショッピングカート・システム
ネットショップのショッピングカートは、食品スーパーの「ショッピングカート」と「レジ」の機能が合体したものです。
お客さんが購入したい商品をかごに入れて、最後に「購入」ボタンを押すことで決済します。
決済と同時に、「お客さん」と「お店」にメールが自動送信されます。
お客さん側には、「購入完了のご案内メール」、お店側には「受注メール」が送信されます。
ネットショップではオンライン決済が基本です。
現金で支払う代引き、クレジットカードやコンビニ決済、銀行振込、後払い、電子マネーなどたくさんの支払い方法が利用できます。
また、ショッピングカート内には次のような機能もあります。
- 「あと◯◯円で送料無料です。」(単価アップ)
- 「この商品もお忘れじゃないですか?」(ついで買い)
また、カートに商品をいれたまま忘れてしまうことってありますよね。
そんなとき、ショッピングカートが自動的に登録されたメールアドレスに、「お買い物完了していませんが大丈夫ですか?」といったメールが送られることもあります。
さらには、「品切れ中です。入荷時にメールで連絡致します。メールをご登録ください。」といった文面を入れたり、 お客さんを逃さないための工夫が仕込まれています。
ネットショップを始める場合、ショッピングカートまで「作らないといけない」と勘違いされている人も多いのですが、こんな高度なものは素人には作れません(プログラミングが必要)。
実店舗お店のレジと同じで完成品を使います。
管理システム
ネットショップのバックヤードです。
管理システムを使って、あなた本人、あるいはECサイト運営の社員やアルバイトスタッフさんがネットショップを運営します。
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例えば、よく使う機能は次のようなものがあります。
- 受注メールや発送完了メールの送信
- 商品データ新規入力や編集
- 在庫管理
- 納品書や発送伝票の印刷
- メールマガジンの発行
- 広告管理
これらを行う専用の管理画面です。この画面はお客様側からは見えず運営者専用の画面です。
ネットに接続してIDとパスワードで入室するのが一般的です。
base(ベイス)のように、毎回スマホに送られる認証番号をいれないといけない面倒なシステムもあります。
上の画像はショップサーブの管理画面ですが、この画面で商品を登録したり、入金状況や発送状況などを確認したり、メールの送信や納品書の印刷をしたりします。
↑商品の新規登録画面
管理システムは、言い換えるとネットショップのオフィスです。
ネット上にバーチャル・オフィスです。
実際のオフィスはなくても運営できるのがネットショップなのです。
オフィスも持たずに、モバイルパソコンだけでネットショップを運営する人も珍しくなくなりました。
注文後のモノの流れ
ちょっと余談的になりますが、通販システムを利用して注文をした後のモノの流れについて。
2つのパターンがあります。
1つ目は、商品がメーカーや倉庫から直送されるパターン。
2つ目は、通販サイトを運営している個人や会社から直接送られるタイプ。
このようなモノの流れのことを、そのまんまですが、物流【ぶつりゅう】と言います。
アマゾンも自社で倉庫を構えて商品を発送していますが、アマゾンに出店している個人や会社から直接送られることもあります。
荷物についている伝票を見れば、どこから送られて来たかわかります。
なお、個人的にアメリカの会社がやっているシステムを使って商品を注文したのですが、製造と発送元は長崎県でした。