ECサイトに限らず客商売をやっていると、良いお客様、ふつうのお客様、(害のない)変わったお客、クレーマー、モンスター客など、様々な人種と触れ合うことになります。
これは確率の話でもあるんですが、繁盛してお客さんが増えれば増えるほど、いろいろなお客さんを経験することになります。
そこで、クレーマーやモンスター客だけを切り取って「怖いからビジネスをしない。」というのもひとつの選択です。
ほんとうに嫌なら「客商売はしないこと!」以上です。
あなたが集めています。
実は、傾向として「安売り」をする場合は室の低いお客さんが集まりやすくなります。
500円程度の買い物で「お客様は神様」ツラをするような客までいます。
どんなコンセプトやテーマでビジネスをやるかによってお客さんの質が変わってきます。
「傾向」ですよ。
当店(Shopifyで雑貨ショップを運営中)の前身の通販会社ではアウトレット・ショップでした。
「安く」をテーマにやっていました。
すると、「安く買いたい」だけの人があつまり、99%は良いお客さんなんですが1%くらい893みたいな怖いお客も発生していました。
アウトレットショップでは電話も受けていましたが、脅迫まがいの電話がかかってくることもありました。
現在は、富裕層というと言い過ぎですが、「安物ではなく、より良いものを長く使いたい。」というお客さんをターゲットに良質で良いお値段のものを中心に販売しています。
すると、893のような人はゼロです。
マダムや社長や大学の教授など、立場のあるような人ばかりで、物腰柔らかくマナーをわきまえ、丁寧で、お金に糸目をつけない最高のお客さんばかりになっています。
このように、お客さんは「あなたのビジネスが集めていること」がほとんどなので、あまりにクレーマーやモンスター客が多いなら、ビジネスのコンセプトそのもの、そして仕組みを見直すほうが良いと思います。
モンスター客以上に恐ろしい客
当店も通販は20年以上やっていて、ベテラン組に入ると思います。
過去20年間にいろんなお客さんがいました。
割りと年齢層が高く、2年ぶりにはがきなどのDMを送ると「亡くなっていた。」ということも普通にあります。
さて、通販ではないのですが、「若い女性が店員」という業態ってありますよね。
レストランはもちろん、夜のお店もそうです。
若い女性に「つく」のは、だいたいオッサンです。
ときどき事件にもなっていますが、クレーマーやモンスター客どころじゃない「命」にかかわる事件を起こすような輩もいるわけです。
それを考えると、クレーマーなんて赤ちゃんのようなものです。
当社も飲食店をいくつか経営していますが、クレーマーやモンスター客より警戒しているのは、そういった若い女性を狙うヤバいオッサンたちです。
実際に、ストーカーのような客が発生することもあって、「出禁にする」といった対策を取ることもありました。
謝れば済むことが多い
クレーマーは個人的にもたくさん経験しています。
彼らの怒りに火がつく理由は、だいたい同じで「客として大事にしてくれなかった。」ということです。
「気に入って買った商品が届いたら割れていた。お店に電話したら「運送会社に電話してくれ。」と事務的に言われた。」みたいな。
楽しみにしていた商品が届いて破損していたらショックですよね。
そのときに、電話対応したスタッフが「も~~~~~しわけありません(泣)。すぐにお取替えいたしますので、今しばらくお待ち下さいませ。本当に申し訳ありません!」くらいの小芝居をしていれば済んでいたんですね。
でも、「いやいや、破損は運送会社に連絡してね。うちの担当じゃないんで・・・」とあっさり返しちゃったわけです。
友人の「サポート窓口(電話)の仕事」をしている女性は、そのへんをわきまえていて、軽いクレーマーは、むしろ楽しんで対処しているとい言います(^^)
「気持ちを込めた謝罪の芝居だけでクレーマーの感情は収まる。」らしいです。
クレーマーはヒマな人
「公務員が休憩時間にコンビニの前でアイスクリームを食べていた!けしからん!」と役所にクレームを入れたニュースが、瞬間的に話題になったことがあります。
(参考:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2209/16/news144.html)
クレーム入れた人が、どんな人か知りませんが、もしかしたら年金だけで生活していて、日々することもなくぼーっと過ごしているのかもしれませんね。
働くほとんどの人は他人には無関心です。
関心があるのは、やることのないフリーな時間をたっぷり持っている人だけです。
逆に羨ましいですよね。
通販でいろいろ商品を買いますが、そりゃ、◯華製など不良品などたびたび発生します。
やすいものなら捨てて新しいものを買いますし、高額のものなら交換の手続きをします。
いちいちクレームつけたる時間がもったいないですからね。
ECのクレーマー対策は楽
話はもどりますが、ネットショップ(EC)でクレーマーやモンスター客が発生した。
と言っても、そいつが会社に押しかけてくるわけではありません。
だいたいお客さんは遠方のことが多いですからね、すべてのやり取りはリモートです。
「面倒くさいな。」って思ったら、着信拒否なり受信拒否で完全スルーでも全然いいんです。
相手するから相手もつけあがるわけです。
IPアドレスでウェブサイトを見れないようにすることもできますし、当人に「お店は閉店した。」みたいなフェイクメッセージだって出せます。
ECは、そういったことが簡単にできるので楽なんです。本当は。
生身のお客さんと接する飲食店は、その種の客は本当に大変ですよ。