かつては、「誰でもネットショップが開業できる!」という理由でブームになりました。
新しもの好きな人をはじめ、猫も杓子もネットショップという時代でした。
今は、そうではなく、明確に販売したいものがある人が、ツールとして、ふつうに始める時代です。
そこで問題となるのが、「一体どの通販開業サービスを選べば良いのか?」ということ。
通販業25年、ITコンサルの私がズバリ回答いたします。
あなたのスキルレベルで選ぶ
パソコンをバリバリ使えますか?
最近の人は、パソコンすら使ったことがない人も増えてきました。
パソコンバリバリ派でなければ、スマホのアプリでネットショップが始められるbase(ベイス)です。
もしくは、アプリは使いませんが、STORES(ストアーズ)もスマホだけでお店が持てます。
これら以外のサービスは、「パソコンで操作することを前提に作られている」ので、スマホからだけだとちょっとやりづらい点があります。
逆に、パソコンをバリバリ使える人は、当社でも使っているShopifyがおすすめ。
月額費用は3,000円ほどかかりますが、世界で最も使われているサービスで個人から大企業まで対応できる通販運営のための機能がフル装備のサービスです。
スマホしかできない人には、ちょっとむずかしいと思います。
ネットショップはいらない人
ネットショップは、普段の売買の流れをシンプルに短時間で済ませられるシステムです。
でも、「スマホアプリさえ難しい。」と言う人は、ネットショップなしでも通販はできます。
具体的にはメールやインスタのメッセージだけで売買します。
客:「商品Aをください。」
店:「ありがとうございます。3000円です。振込先はスルガ銀行マウス支店0012345です。」
客:「振込ました。」
店:「ありがとうございます。送りました。」
ネットショップがあまり一般的でないころは、このようにメッセージのやり取りだけで、ネット販売をしていた人もたくさんいました。
そして、今もいるんです!
知人にハンドメイド作品を販売している人がいます。
フォロワーも1000人近くいて予約しないと変えないほど人気です。
そんな彼女(おそらくアラフォー)は、パソコンはもちろん、スマホの操作も苦手です。
かろうじてインスタを長く使っていたので、インスタのメッセージ機能だけを使ってお客さんとやり取りしながら商品を販売しています。
もちろん、非効率で繁忙期はお客さんとのやり取りだけで一日の大半を使うこともあるそうです。
そういった非効率さ、つまり、時間に余裕のある人はわざわざネットショップを借りなくてもメッセージのやり取りだけで売買はできます。
決済方法が少なくなるというデメリットもありますが、それも気にしなければ済む話です。
ネット販売で攻めたい人
最近相談に来る人のほとんどは女性で、すでにフォロワーがいて、「フォロワーをターゲットに販売したい。」というパターンが多いです。
そういった場合は、販売だけが簡単にできるbase(ベイス)で十分です。
それ以上の機能が会っても宝の持ち腐れです。
例えば、海外からの購入に対応できる二か国語表記であったり、顧客属性別にメールの内容を変えられるメルマガ機能だったり。
そんなの、いらないですよね~
当店のように、国内はもちろん海外のお客さんもターゲットにしている場合は、あらかじめそういった機能のある通販システムを選びます。
独自ドメインもいらないよ
最近相談に来られた人が、ネットを検索したところ「ネットショップを持つにはまずはドメインからだ!」というの見て、ドメインを買ったといいます。
ドメインとは、「◯◯◯.com」とか「□□□.jp」など、世界にひとつだけの自分オリジナルのアドレスのことです。
昔はそうだんったんです。
確かに、ドメインは重要な時代がありましたし、上記の「ネット通販で攻める」場合はドメインは今も重要です。
でも、上記の「base(ベイス)で十分」という人たちは、わざわざドメインを取らなくても販売できますから、安心してください。
ドメインを取ったところで、売れ行きが変わるわけでもありませんし、「固有である」というくらいしかメリットはありませんので。
メールはGmailでOK
世の中の通販サイトの大半は独自ドメインで運営されています。(それが正しいというわけではない。)
そういった独自ドメインで運営されているお店のメールアドレスは、@以下は独自ドメインがついています。
(例)info@hogerashop.go.jp
これは、「独自ドメインを使ったメールアドレス」というだけで他に意味も効果ありません。
メールのやり取りができるだけです。
独自ドメインを作るには年間の維持費がかかるので、わざわざそこにお金をかける必要もありません。
メールのやりとりはGmailで十分です。
実は当店も、独自ドメインでやっていますが、お客さんとのやり取りはGmailです。
たまーに、IT系サービスの申込みなどで「Gmail(フリーメール)は不可」ということがあるので、そういったときだけ独自ドメインのメールを使います。