ネットショップ(ECサイト)を開設すると法律に基づいて電話番号を公開しないといけません。
そこで、公開した電話番号にお客さんから電話がかかってくるのか?という質問。
結論。
はい、かかってきます(笑)
ついでに、お客さん以外からもかかってきます(営業電話)。
客層によりけり
当店はShopifyで通販サイトを運営していますが、お客さんの層は20代~80代(男女)。
特に、60代~80代の人は「ホームページを見ることはできるけど、商品をカートに入れて注文ボタンを押す」ということができません。
なので電話です。
また運営中の別の通販サイトのお客さんの層は20代~40代(男女)。
電話はかかってきません。(というかネタバレを言うと載せていない。)
このようにお客さんの層によって、電話がなるならないは偏ってきます。
電話は会社の首を絞める
お店とお客さんのコミュニケーションに「電話を使う」というのは、長らく当たり前でしたが、FAXが終わりつつあるように電話も業種や業態によってはすでに終わりの場合もあります。
アマゾンなどを見てもらうとわかりますが、「すぐに電話で」と思っても、電話のかけ方を探さないといけないですからね。(一応、電話問い合わせできる。)
なぜそんなことをするかというと、電話(を受けるという行為)は企業にとって、意外に、いやとんでもないコストだからです。
当店の例で言えば、ある中年の女性から電話がかかってきたことがあります。
散々質問したうえ「検討します。」で終わるわけです。
ひどい場合は「ありがとう。じゃ、楽天さんで買うね。」とか。
質問は全部ホームページに書いてあるのに電話で聞きたがる人も多いです。
電話を受けたスタッフの時給を1,000円として5分間対応したなら83円のコストです。
年間100人質問だけの人がいたなら8,300円の無駄遣いです。
1,000人だと83,000円!
大手企業は、そういった無駄を省くためにも自動応答電話にしていますよね。
なので、当店のような事情(客層)がなければ、電話対応は一切拒否するのが経営としては合理的だと思いますよ~
このように書いておけば、ある程度減らせます。(ま、それでもかけてくる人はいますが)
お客さんを教育するためにも
当店によくかかっていた電話の一種に「商品が破損していた!」というものがあります。
これは本来、運送会社に連絡してもらわないといけないわけです。
でも、店側に電話してくる。
そうなると、今度は、店側が今度は運送会社に電話する。(無料の電話代行)
むだむだむだ!ですよね。
だから、商品を梱包する際「破損していた場合はまずは運送会社(電話番号付き)までご連絡ください。」と書いた注意書きのチラシを入れておきます。
これでずいぶんと無駄な電話が減らせます。減らせました。
また、通販の使い方という部分でお客さんを教育することになり、通販を利用する消費者のレベルも上げることができる。(と思う。)
実際、ネット通販は25年くらいやっていますが、年々お客さんのリテラシーやマナーはあがってきています。
最近はモンスター系もほとんど出ていないですね。
ま、これはお店によると思うけど。
やっかいなのは営業電話
お客さんの世間話などかわいいもので(こちらも楽しめば)、やっかいなのが営業電話です。
- 梱包材を買わないか。(有料)
- 雑誌(無名)に載せないか(有料)
- 芸能人の取材を受けないか?(有料)
- SEOの代行はいかがか?(有料)
- ウェブサイトのリニューアルはいかがか?(有料)
- 新聞に広告を載せないか?(有料)
- 企業の福利厚生用に商品を提供しないか?(有料)
- テレビドラマに商品を提供しないか?(無料で)
今思い出すだけでも、これくらいはありますね。
最後の「テレビドラマに商品を提供しないか?」」も、ひどいもんで、「ただで提供してくれる代わりにクレジットに名前入れてやる。」という上から目線です。
エンディングロールのクレジットなんか誰がみてんね、って話です。
だから、電話はいらねーっつーの(笑)
あ、もちろん、当店(Shopifyで運営中)は、おじーさんやおばあさんからの注文があるので、仕方なくと入いています。
これも時間の問題ですけどね。
飲食店の「電話なし」もイイネ
知人の個人でやっている飲食店で電話番号を公開していないところもけっこうあります。
インスタのメッセージやメールなどは開放しています。
「飲食店に電話番号があるのは当たり前」だったのも過去の話になりつつあります。
客としては「今席空いてますか?」とか、すぐ知りたいときにかけたくなるものですが、それさえもシャットあうとする潔さ。
電話の相手が確実な売り上げ対象であれば、電話もコスパは良いですが、そうでないことも多いですから、綺麗さっぱり「電話なし」も全然アリだと思います。
ちなみに、常連さんには店主のケータイ番号を教えていて、ふつうに電話受けている人もいます。