コロナ渦以降、たくさんの企業やお店がネット販売を始めました。
「売っていないものはない」と思えるほど、ネット上には様々な商品があふれています。
そんな状況で「今さらネット販売を始めても稼ぐのは難しいんじゃないか?」という素朴なご質問。
確かに、まだ誰も始めていなかったころのネット販売は、販売サイトを作れば飛ぶように売れていました。
今は「もうそんな時代ではない」ということは誰もが知っていると思います。
ネットショップ開店は超かんたん
- 商品
- メールアドレス
- クレジットカード
- 銀行口座
この4つがあれば、base(ベイス)などの無料ネットショップサービスを使って誰でも3分ほどでネット上にお店を持つことができます。
でも、「ネットショップはモノが売れてなんぼ。」です。
お店が完成してからが勝負ということです。
何もしなければ観賞用のウェブサイトでしかありません。
難しいのはこういった商品
ネット販売を20年以上やってきてハッキリ言えることは「売るのが難しい商品は決まっている。」ということです。
それはメーカーなどが製造する製品(型番商品)で、消費者が「高いか安いか」で購入を判断するような商品。
そして、同じ商品売る店舗がすでに多数存在する場合。
どのライバルよりも圧倒敵に安い価格を提示できるなら「売れる」可能性はあります。
でも、価格で差がつけられない場合は、このような商品は売るだけムダです。
なので「すでにアマゾンで売っている。」「楽天で売っている。」といった型番商品は、今から売るには難しいと言えます。
売れる商品はこれだ
逆に売れる商品は、「まだ誰もネット上で売っていなくて需要のある商品」と言えます。
オリジナル商品であったり海外から初めて日本に輸入した商品など。
参考記事:確実に儲かるオリジナル商品の作り方
ネット販売のビギナーはどうしても「安売り」をしたがります。
販売方法には様々な手法があることを知らず割引販売一辺倒です。
スゴイ仕入れルートを持っていてアマゾンや楽天の安売りに勝てるなら話は別です。
始める前に知っておくべき2つの販売方法
商品やサービスは大きく分けると2種類あります。
1つ目は、需要のある商品です。
背中がかゆいけど手が届かない。背中をかける道具が欲しい。
このような需要に応えた商品が「孫の手」です。
需要があるので売れるわけです。
この、「需要があるから売る」というのをマーケティング用語ではマーケット・インと言います。
逆に「需要があるかないかわからないけど売る」という方法をプロダクト・アウトと言います。
ビジネスをや人や起業を目指す人にとっては基本中の基本考え方です。
マーケット・インは需要があることがわかっているのに売りやすく、プロダクト・アウトは潜在需要(見えない需要)があれば売れます。
プロダクト・アウトはマーケット・インより難しいですが、どちらが良いというものではありません。
ネットでモノが売れるパターンは4つ
ネットで商品が売れるパターンは4パターンです。
1つ目は検索。
「腰痛防止」などのキーワードで検索すると、いろいろなグッズが売られています。
その中から購入するというパターンです。
2つ目は広告。
インスタをはじめとしたSNSなどに広告が出てきます。
それを見て買うというパターンです。
3つ目は口コミ。
「これめちゃくちゃ良いよ。」などと友人や知人から教えてもらってそれを買うというパターン。
4つ目は衝動買い。
ネットショッピングをするつもりはなく、あることについて調べていたところおもしろいブログがあった。
ブログで紹介されていた商品が気になったのでその場で買った。
消費者がネットで商品を購入するパターンは4つだけです。
もちろん、酔っ払っていて「買った記憶がない。」といったエラー的なショッピングもありますが例外です。
自分の商品を売るためには、どのパターンが向いているのかをまず考える必要があります。
需要のある商品なら「検索広告」を出したり「ブログ」で情報を発信することで、探しているユーザーに見つけてもらうことができます。
SNSに投稿して口コミが狙えるなら日常的に投稿したり広告を使ったりしてマーケティング(商品を世に広げていく活動)していきます。
本当に難しいのはこれ
ありふれた商品を今さらネットで販売するのは難しいです。
そして、「売れる」と見込んだ商品があったとしても、販売サイトに掲載するだけでは売れませんので、そこからマーケティングをしていきます。
- その商品を買う見込み客はどこにいるのか?
- どんな広告でアピールするか?
- 販売ページはどのような構成にするか?
- リピートしてもらうためのに何をするか?
など、ネット通販というビジネスを育てていくための設計図のようなプランを作って、それを地道にこなしていきます。
これが実に難しい。
目標を達成するまで地味な作業がたくさんあります。
売れてもない段階で作業をするわけです。
なので、「将来売れて儲かった。」ことなどをイメージしながらモチベーションを維持して作業に取り組む必要があるわけです。
これがまた難しい。。。
飲食店のネット通販がすぐ売れる理由
ラーメン屋に焼肉屋にイタリアンなど、実店舗をもって営業をしている飲食店。
コロナでネット通販への参入が爆発しましたが、1個も売れていないお店ないはずです。
なぜなら、営業歴があるお店はすでに「顧客をもっている」からです。
逆に言えば、これまで実店舗で商品をしっかり広告してきたからです。
しかも、買っているお客さんばかりです。
そんな顧客に対して「通販でうちのラーメンが買えるよ。」とSNSで告知すれば売れないワケがないですよね。
もちろん「あのラーメン屋のつけ麺が自宅で食べられるならぜひ欲しい。」と思われるような商品であることが大前提ですが。
飲食店がネット通販を始めるのは難しいどころか超簡単で、しかもすぐ売れるわけですから「なんでやらないの?」と言えるレベルです。