「ネットショップどうやって作るの?」
この相談は昔も今も、同じようにあるんですが、相談してくる人の内容が変わってきました。
昔は、ある程度パソコンができる人がその種の相談をしてきました。
今は、パソコンを触ったこそすらないようなスマホ世代が目立ちます。
そういった人たちに、「wordpressを使ったら最安値(運用コストが安い)のネットショップが作れますよ。」と言ったところで100%無意味なアドバイスになってしまいます。
baseやstoresで十分
スマホでネットショップが簡単に作れるサービスbase(ベイス)。
テレビコマーシャルまでやってるんですね。
田舎のお年寄りでも「名前だけ」は知っているようなレベルです。
storesもよく似たサービスで、無料ネットショップサービスは、この2強。
(1)スマホアプリをとる(2)商品情報を入力
以上。
このかんたん2ステップでネットショップが持てちゃいます。
もう、余計な説明もいらないくらいですね。
「ドラム式洗濯機買ったら、洗濯物と洗剤放り込んでスイッチオン。以上。」くらいシンプルです。
どこを目指しているのか
これが、企業レベルで「通販を事業の柱に育てていきたい。」なんて相談だと話は別です。
というのも、企業活動においては「コスト」というのはすごい意識します。
となると、上記の無料ネットショップサービスは、他の選択肢に比べて「コスト」が意外にかさみます。
たとえば、base(ベイス)だと、「売上の6.6%+40円」(通常プラン)という手数料がかかります。
これ、銀行振込であっても手数料がかかるところがヤバいところです。
通常、企業間取引で銀行振込を使う場合、手数料と言えば「振込手数料」だけです。
しかしながら、base(ベイス)を使って取引をしてしまうと、振込手数料以外に余計なコストがかかってきます。
そして、これは売上が伸びれば伸びるほど、手数料もかさんで、最終的に「この手数料なんとかならんか?」という流れになります。
そうならないためにも、「最初から」別の選択肢を選んでおくのがよいです。
Shopify(ショッピファイ)
その選択肢の1つが、当社もメインで使っているShopify(ショッピファイ)。
カナダから割りと最近やってきたサービスで、世界的には一番使われているサービスです。
月額3,000円程度のコストはかかりますが、これは固定です。
いま円安なのでちょっと3,600円くらいか。
ま、それでも安いですね。
Shopifyは個人レベル(ハンドメイド品の販売)から大手企業までが、がっつり使い込める機能を搭載しています。
企業の場合は、顧客管理(CRM)は書かせませんから、そこが手薄い通販サービスは使っても、苦労が多くなってしまいます。
ただ、このShopify、操作するには、ちょっと玄人寄りというか、ある程度EC関係の知識やスキルがないとちょっと厳しいです。
社内に「営業さんと事務員さんしかいない。」といった中小企業の場合、社員の中に「得意な人」がいればなんとかなると思いますが、いなければ、また別の選択肢ですね。
ただ、「得意」にもレベルがあって「wordやエクセルが使える。」というレベルから、自分でブログを立ち上げたり、ネット上のEC系サービスを使いこなせたりのレベルまで。
前者の「ちょっとパソコンが使える」レベルの人を担当にしてしまうと、「あるある」ですが、通販事業の立ち上げは100%頓挫します。
何件も見てきたので・・・(^^;)
無難な選択肢はあるのか・・
となってくると、次のような不等式になろうかと思います。
ベイスよりコストが安く、ショッピファイより使いやすい(素人に)。
ん~、これは難しい・・・
昔なら(2010年くらいまで?)「ショップサーブでしょ。」と言えたんですが、その後、どんどん値上げして、2022年現在、最安プランでも月額22,000円~。
年間に計算すると264,000円です。
3年なら792,000円です。
なぜ3年かというと、「3年やって赤字ならやめましょう。」というビジネスだから。(もっと早く見切っても良いけど。)
そんなコストかけて、「ちゃんと使いこなせたうえ、売上を作れ、コストを回収できるレベルの人材が社内にいるか?」となると、ま~無理でしょ。
それなら、私に100万円払ってくれたら、もっと安いサービスの初期設定やページ制作をした上、運用方法の3年プラン作ってお伝えしますよ(笑)。
まさかのおちゃのこ?
EC業界長い人にはわかると思うんですが、ショップサーブにしろカラーミーにしろ、ここ10年くらいでスゴい値上げしているんです。
でも、おちゃのこネットって、スタンダードプランが3,000円なんですよ。
なので、相対的にめちゃくちゃ安いサービスになってしまったわけです。
昔は、おちゃのこをディスったりしていましたが、今は逆にオススメできる状態になってしまったという感じ。
ただ、個人的には、おためしでしか使ったことがないので、詳しい内容までは把握していません。
まあ、でも機能詳細を見る限り、昔に比べると進化しているし、他の開業サービスと遜色ないと思います。