「これまで小売のネットショップをやってきたが、オリジナル商品を作ったり輸入したので卸したい。」
「メーカー(商社)だが、ネットショップに商品を卸したい。」
そんな場合、契約書がいるのかどうか?
結論から言うと、契約書を作って卸契約を結ぶかどうかはアナタ次第です。作っても良いし、口約束やメールだけで取引を開始してもいいわけです。実際、小売業として問屋やメーカーから商品を仕入れる場合、契約書を結ぶことは少ないのではないでしょうか。
金額が大きいとか、取引先を限定するやり方をとっているとか、あるいは、契約書がない場合は、トラブルが高確率で発生するような業界とかでしょうか。一番のトラブルは、小売店が夜逃げして、掛売した商品の代金を回収できないパターンですね。掛売りとは、要するに後払いのことです。これが一番心配です。
でも、「卸した商品の代金が回収できないかも?」という不安のために、ガッチリ契約書を作ってしまうと、小売店にとっては、仕入れのハードルは高くなって躊躇します。管理人も以前、ある商品を仕入れようとしたら代理店に「保証金100万円が必要」と言われたことがあります。忘れましたが、ちゃんとした契約書もあったと思います。単価は安く、たいして売れない商品でしたし、何よりも掛け率が70%という高さだったので、あっさりあきらめました。
話は戻りますが、「未払い」の不安を解消して、かつ、小売店の仕入れハードルを下げるには、都度取引というか、注文毎に支払いをしてもらう方法が一番だと思います。ネット販売と同じです。入金後の発送です。
ネットショップでは、「1万円以上で送料無料」というのも多いですが、雑貨卸などは3万円あたりが基準になっていることが多いです。3万円未満の注文の場合は送料がかかるというやつです。ま、この方法も、仕入れる側が「掛売」が常識の世界の人だと取引が成立しないこともあります。
ちなみに、卸売りをする場合の簡易契約書という2008年の記事があるんですが、あらためて読んで、不親切すぎてワロタ、というやつです。この記事だけでは、まともな契約書なんて作れそうにないですね・・・
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