東京インターナショナル・ギフトショーで商材を見つけるためのコツ

ギフトショーの歩き方

ちょと気持ちは早いですが、10月7日、8日、9日に、毎度、東京インターナショナル・ギフトショーが東京ビッグサイトで開催されます。

毎年9月ですが、国民あげてのバカ騒ぎで延期になりました。

この展示会は、何千社というメーカーが集い、定番商品から新商品までを展示して商談ができます。

場合によっては、未発売や国内未上陸の商品に出会うこともあります。

ネット販売のバイヤーとしては、欠かせない商材発掘現場のひとつです。

これまで何度も足を運んで、毎回、確実に新規で売れる商材をゲットをしているのですが、意外に「見て回ったけど商材が見つからない。」と言う人もいるらしいので、「コツかも知れない?」ポイントをシェアしておきます。

99%はゴミと思え

2020年の2月はコロナウィルスの影響で来場者数が激減しましたが、出展者数はそこそこでした。(出展をキャンセルした企業もいたようです。)

西館、南館、青海館と3会場に分けて開催されていましたが、1日あれば「軽く」全部見て回れます。

朝一で受け付けをして、さくっと歩けば11時スタートの17時エンドくらいで十分です。

でも、目に入るものすべて「目新しいモノがあるわけでもなく。」というのが、共通して言われることです。

つまり、EC業者にとって99%の商品はゴミです。

1%に「金」があるのです。

でも、1日歩いただけでは「金」が発見できないんです。

盲点に気づくのは繰り返しの旅

不思議なことに、1日目、2日目、3日目と、それぞれ見えるモノが変わるんでですよね。

「1日目には気づかなかったのに2日目に気づいた。」あるいは「2日間さんざん歩いたのに、3日目に「こんなのがあったのか!」というのは、毎回経験します。

正直、毎回1日目は、100%後悔します。

「くだらないところに来てしまった・・・。今年も何もなし。オワタ。このご時世、たいして売れるものなんかあるわけねーよな。」

新幹線や飛行機を使って電車を乗り継いで、都内で宿泊までして「収穫ゼロなのか?」を激しく後悔する瞬間です。

ホテルに帰って「私は、今回、何をしに来たのだろうか・・・」と自問自答してしまいます。

ところが、、、

テンション上がらす2日目に展示場を歩き始めたあたりから異変が起こります。

1日に見えてなかったブースが目に入ってくるんです。

「あれ?こんなのあったっけ?」と言う感じです。

「え?これ売れるんじゃね?」みたいな。

楽しみは2日目から

「楽しみは2日目から」と言うと、「1日目は無視して2日目から参加すると良い」と思われそうですが違います。。

1日目は我慢!

データのストックです。

2日目から徐々に、いろいろ見えてきて楽しさが感じられます。

1日目の我慢を体験していない人には2日目の楽しさはありません。

かならず最初は落胆が必要です。

ゴミのような商材だらけで絶望する・・・という落胆。

わざわざ、ここまで来たのに、たいして売れそうにもない、くだらない商材ばかり見てガッカリする。

これを1日目に体験してこそ見えてくる2日目といった感じです。

「一見」人気ブースに騙されるな

ブースによっては人だかりができていることがあります。

すごく目を引く商品で、歩いている人がどんどん集まってきます。

確かに、「おもしろい。斬新。」と思うことも多いです。

でも、「それを仕入れてネット販売できるか?」とリサーチしてみると、すでにアマゾンで仕入値レベルで売られています。

アマゾン価格で仕入れることはできるのですが、「仕入れる意味があるのか?」という、わけのわからないジレンマに陥ることになります。

いや、アマゾンで仕入れ値で売られているようなものは「捨て」ですけどね。

今のショッピングユーザーは、「ネットショッピングが楽しい。」と言うより、「いかに安いサイトを見つけて買うか。」と言うことに楽しみを感じてますから。

地味なアナログ系を見つけろ

毎回のことなんですが、最初は気づきもしない、空気のような存在のメーカーブースが、2日目3日目となると目に入ってくるんです。

第一印象は目にも止まらない。

担当者も、どこか近寄りづらい。

不愛想で座りっぱなし、とか。

でも、商品をよく見ると。「これ、売れるんじゃね?」

そんなモノが目に入ってきます。

そこで、ちょこと話をして、「今度ホームページを見ておきます。」と言って、詳細確認を後回しにしてしまうことがあります。(ネット人間のクセですね。)

ところが、そういった企業に限って、最新情報はネットに出してないんです。(出せてない?)

2月の時は、ホテルに帰って検索して、メーカー情報が全部ネット出ていると思ったら全然出ていなかったので再度ブースを訪問したほどです。

聞くポイント

我々はECなので、まず聞くのは「ネット通販で売って良いのか?」と言うポイントです。

いまだにネット販売業者に卸すのをためらうメーカーさんも多いですからね。

でも最近は完全NGは減ってきましたが、判断されるポイントは「ビジネスとしてまともにやっているかどうか。」という点でしょう。

つまり、副業的にドロップシッピングなどで、お気楽にやっているような場合はお断りされるかもしれません。

でも、「ネット販売本業をまじめにやっている。」

そんな情熱が伝われば、ほぼほぼ仕入OKになる印象です。

次に聞くのは、掛け率ですね。

6掛けまではOKです。65%とか7掛けとか言われたら、「取引する気持ちはない」と思ったほうが良いですね。

65%仕入とかだと楽天では、「確実に赤字になる。」って聞きますし。

ショップサーブなどの独立系の場合は65%でもなんとかやっていけますけどね。

ネッシーで拒否されても

個人事業主としてネッシーから申請して断られる場合も多々あります。

でも、出展しているメーカー担当者さんと「直接」やりとりするだけで、仕入れられるケースもあります。

「企業」と言っても、やっているのは「人」ですから。

「人」に対して「人」として向き合ったときに、初めめて「人」として扱われている感覚になります。

クリックで申請しても、デジタルデータだけで判断するんですよ。

「個人事業主」とか書いているけど、販売サイトがなければ、速攻アウトです。

でも、販売サイトがなくても、その事情を説明するだけで「OK」がでることもああるわけです。

楽なことばかりしていは儲からないです。

人がいやがることをやってこそ、ってやつです。

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるい起業家。ECや飲食、コンサル、投資*などをいろいろやってます。座右の銘は「のらりくらり」。*マルチやネットワークではない。まっとうな投資。