仕入原価が2、3割なんて利益率の高い商品に偶然出会うことはありますが、そうそうお目にかかれない。
普通は5掛け6掛け。
つまり、型番商品(メーカー製造品)の卸価格はメーカー側に主導権があるので、こちらで上げたり下げたりするのは難しいですね。
うちの業界じゃないですが、化粧品業界はめちゃくちゃ利益率が高いらしいです。
原価1円2円、あるいは5円10円のものを数千円・数万円で売るワケですから。
化粧品業界は、競争が激しすぎるので、いくら利益率が高くても売れなきゃ意味ないですけどね。
ネットビジネスは割と高い利益率
ネットビジネスには、モノを販売する物販ネットショップから、アフィリ始めモノではなくサービスを提供するものまでさまざまです。
そして、利益率という点で考えると、モノを売らないアフィリやAdsenseを使った広告収入のビジネスのほうが高利益です。
例えば、知人Aさんは、副業でサーバーを借りてブログを1つ運営しています。
そして、アフィリなどの収入を年間500万円ほど得ています。
ブログを運営するのにかかっている費用は年間1万円ほど。
ネット回線は年間12000円。
広告は使っておらず、その他、ビジネス書などの経費を差し引いても利益は475万円にものぼります。利益率95%を超えています。
一見、うらやましい話ですが、Aさんは頭を抱えています。
そうです。
税金です。
利益が出すぎると翌年に税金が重くのしかかってくるという、お馴染みの話です。
(※参考記事:利益が出すぎた!どうする!?)
これが年間50万円くらいの収入なら、さほど問題にならないですが、ネットビジネスで年間100万円も利益が出るようなら「節税も考えながら儲ける」というスタイルか税金はあきらめて億を目指すか。
メーカー商社は高利益率
モノを売る物販の話。
メーカーや商社ならどこもオイシイかというと、そういう意味ではないです。
自分がメーカーになれば販売店への卸価格や小売価格は自由に決められますから、好きなだけ利益が取れるという意味です。
小売店が、メーカーから仕入れたものを、他店の3倍の価格で売ろうものなら炎上してしまうでしょう。
でも、例えば、商社として、海外から単価500円で仕入れたものを、1,000円で売っても10万円で売ろうが、買う人がいる限り自由に価格が付けられますし誰に咎められることもありません。
私の業界のある商品は原価は1,000円ほどの商品がネット上では1万円前後で販売されています。
卸価格は一般的な掛率なので、メーカーがいかに儲かるビジネスモデルなのかがよくわかると思います。
メーカー商社直接仕入れが利益率は高い
「直接仕入れ」と言うのがポイントです。問屋(一次問屋、二次問屋、、)や代理店(特約店)など、メーカーと小売店の間に入る業者(が多ければ多いほど利益率は低くくなってしまいます。
「海外」→「商社」→「問屋」「自社」
「メーカー」→「自社」
という風に、流通に余計な企業やブローカーが入っていないほうが利益率は高くなります。
私もかつて、メーカーから自社に商品が届くまでに数社かんでいる業界にいましたが、原価100円ほどのものが、仕入れるときは2700円という、ありえない金額になって入ってきていました。
この時は掛率75%ほどでしたが結局商売になりませんでした。
ワタシの知らない世界
世の中、型番製品(メーカー既製品)であふれています。
私の業界(物販)の小売りの仕入れ率は、45~65%くらいです。どこのメーカーもだいたい、これくらいです。
ところが、裏情報というか、特定のメーカーに限って仲良くなると20%~30%で仕入れられるところもあります。
そういった情報は表には出ていないんですね。
こっそり横のつながりで教えてもらったりします。
メーカーの卸値破壊ですね。
メーカーの原価は、だいたい10%~高くて30%くらいです。
例えば、上代1万円をつけている商品の原価を1000円だとすると6掛けの6000円で卸した場合粗利率83%です( ゚Д゚)。
ま、タダのような原料を使ってタダのような人件費で製造させているので、原価のほとんどは輸送費だとは思いますが、これが一般的なメーカーってことですね。(うちの業界では。)
卸売りですから、値引き合戦も存在しないし小売店からいちいち値引きの交渉もはいらない。
あらかじめ決めた値段、つまり定価で自動的に買われているという感じですね。
結局、オリジナル商品が最高の利益率
結局のところ、値段を自由に決められるオリジナル商品がもっとも利益率を高められます。
もちろん、諸事情によってオリジナルにもかかわらず利益率は低い場合もありますが、基本オリジナル商品は、すべての販売者のいきつくところです。
参考記事:オリジナル商品の作り方
オリジナルはオリジナルでも、オンデマンドのTシャツプリントを使ったネット販売などは別です。
あれはかなり利益率が低くなります。
あくまで「自社で商品を開発する」という方法です。
当店では、メーカーの作る型番商品をメインに販売していますが、いくつかオリジナル商品を投入しています。
価格は自由に決められるとは言え、高すぎると売れないので、リサーチしたうえで買われやすい価格に設定しています。
その場合、だいたい原価は3~4割になります。
例えば、「1個3000円で作ったものを1万円で販売する。」といった感じです。
今取引先メーカーから仕入れている製品はすべて50%以上なので、利益率を高めるためにも、もっとオリジナル商品を増やしていこうという話になっています。
ただ、アイデアがね・・・
新商品のアイデアだけは、降ってくるのを待たないといけないので「毎月1つは新商品!」というわけにはいかないです。